2010年1月 まつうら動物病院の内装工事が始まりました。
2010年2月 まつうら動物病院の開院日が決定しました。
2010年3月8日 まつうら動物病院が開院しました!
まつうら動物病院のペット相談室
犬ちゃん、猫ちゃんの健康維持のために動物の病気を簡単に解説します。ご参考にしてください。
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動物の病気の解説(内臓編)
- 肝臓の病気
肝臓は毒物や薬物の代謝、炭水化物や脂肪などの代謝、胆汁や血液成分の生成、血液凝固因子の生成などと言った、生きていく上で重要な様々な機能を持っています。
また、肝臓には肝細胞がたくさんあり、さらに再生能力があるので、病気が拡大する前に問題に気がつくことが難しいようです。
肝臓の病気の症状は、障害部位や程度によって様々です。
その障害の部位や程度を調べるためには、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、生検などが必要です。
治療法は、入院しないといけないものや通院療法の方がよいものがあります。また、完全に治るものだけでなく、症状や数値だけを抑えることしかできないものもあります。
主な症状
食欲が落ちる、元気がない、体重が減った、下痢をする、吐く、皮膚や粘膜の色が黄色い、お腹が膨れている など
- 腎臓の病気
腎臓は血液を濾過して、老廃物を尿中へ排泄する臓器です。
感染や炎症によって損傷をうけると、腎臓は徐々にその機能が落ちていきます。
それを繰り返していき、腎臓の細胞の3/4が障害を受けてはじめて症状が出てきます。つまり腎臓の病気は、明らかな症状が出るよりもずっと前から病気になっていたということです。
あいにく、腎臓の細胞は再生しませんので、早期に障害を発見して、病気の進行を遅らせるような治療、生活をさせてあげると元気でいられる時間が長くなります。
腎臓の具合を調べるには、血液検査、尿検査、超音波検査などが必要です。
主な症状
食欲が落ちる、元気がない、よく水を飲む、尿の量が多い、吐く、体重が減った、目がくぼむ、痙攣を起こす など
- 心臓の病気
心臓は左右2つずつ(計4つ)の部屋に分かれています。そして、大きな動脈と静脈につながっており、血液を全身に送るポンプの役割をしています。また、その血液が逆流しないような弁も左右2つずつあります。
病気は生まれた時から持っているタイプ(先天性)や年齢とともにあらわになるタイプ(後天性)などがあります。また、他の病気に続発してしまうこともあります。
心臓の病気は放置しておくと進行してしまうものがほとんどなので、早期に治療をスタートしてあげるとよいでしょう。
心臓の具合を調べるには、身体検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査などが必要です。
主な症状
食欲が落ちる、元気がない、体重が減った、呼吸が荒い、咳をする、吐く、成長が悪い など
動物の病気の解説(内分泌・ホルモン編)
- 糖尿病
血糖値を調節するホルモンであるインスリンを分泌する臓器は膵臓です。
インスリンは体内の血糖値を下げる唯一のホルモンなので、分泌がなくなると血糖値は上昇します。
高血糖が長期間持続すると、血中の過剰な糖とその代謝産物であるケトン体によって吐き気や脱水症などといった生体に様々な有害な反応を起こします。
あいにく、糖尿病は完治する病気ではありませんが、適量のインスリンと食事管理をすることでずっとコントロールしていきます。
糖尿病の有無を調べるには、血液検査、尿検査が必要です。
主な症状
食欲が増える、よく水を飲む、尿の量が多い、体重が減った、元気がない など
- 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンは生体の様々な機能を調節しています。
このホルモンは脳の視床下部と下垂体によって調節させていますが、この病気は甲状腺からのホルモン産生が不十分になるために起こることが多いです。
この病気は、2歳以上(中年齢〜老年齢)になると発症します。
発症した動物は、運動するのが嫌になったり、元気が無くなってきたり、体重が増加したり、皮膚の状態が悪くなったりします。代謝機能や皮膚機能の他にも、生殖機能、心機能、神経機能、胃腸、血液、眼などに影響したりします。
治療法は、適量の甲状腺ホルモン剤を飲ませ続けながら、合併症の治療を行っていきます。
甲状腺機能低下症の有無を調べるには、血液検査が必要です。
主な症状
元気が減った、食欲が減った、体重が増える、毛が抜ける、皮膚の状態が変わる、寒がる など
- 甲状腺機能亢進症
この病気は、老齢の猫に起こります。8歳以上の猫によくみられます。
ほとんどの場合が、甲状腺の腫瘍(良性もしくは悪性)によって甲状腺ホルモンが過剰に産生されるために発症します。
発症した猫は、よく食べるにも関わらず体重が減ったり、興奮しやすかったり、皮膚の状態が悪くなったりします。他にも、心機能、神経機能、腎機能、胃腸、血液などに影響したりします。
治療法は、甲状腺を壊す薬を飲ませるか、甲状腺の切除を行います。そして、合併症のコントロールを行っていく必要があります。
甲状腺機能亢進症の有無を調べるには、血液検査、超音波検査などが必要です。
主な症状
食欲が増える、興奮しやすくなる、水をよく飲む、尿の量が増える、体重が減った、吐く、下痢をする など
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング病)
副腎皮質ホルモンは、副腎皮質から分泌されます。そして、視床下部と下垂体で調節されています。このホルモンも生体のあらゆる機能を調節しているので、過剰に分泌されると様々な影響が出てしまいます。
一般的な原因は、脳下垂体の腫瘍や副腎の腫瘍や過形成です。長期間にわたり、副腎皮質ホルモンを使い続けて起きることもあります。
発症すると、よく食べるのに元気がなくなり、お水をよく飲んでたくさん尿をしたり、お腹が膨れてきたり、毛が抜けてきたりなどといった症状がでます。他に、神経機能、生殖機能、運動機能などに影響したりします。
治療法は、副腎皮質を壊す薬を与える、副腎皮質ホルモンの産生を抑える薬を与える、外科的な切除、放射線療法などがあります。しかし、完全に治るものではなく、病気をコントロールしながら生活をしていくことになります。
副腎皮質機能亢進症の有無を調べるには、血液検査、特殊な血液検査、超音波検査、レントゲン検査などが必要です。
主な症状
食欲が増えた、元気が減った、体重が減った、水をよく飲む、尿の量が増えた、毛が抜ける、お腹が膨れる など
- 副腎皮質機能低下症(アジソン病)
この病気は、様々な原因(腫瘍、炎症、その他)で副腎が破壊されて、副腎皮質ホルモンや副腎髄質ホルモンが分泌不全になってしまうために起こるものです。若いうちに発症する動物もいれば、中高齢で発症する動物もいます。
副腎の破壊はゆっくりと起きるので、初期はストレス(ペットホテル、旅行、外科手術など)にさらされた時のみ臨床症状が明らかになります。その後、副腎の破壊が進行するにつれて、ストレスを受けていない状態でも症状が出てきてしまします。
病状は、食欲がない、元気がない、体重が減った、下痢をする、吐き気があるなどと様々ですが、重症な時はショックを呈して瀕死状態になってしまうこともあります。
治療法は、症状が落ち着いている時は副腎ホルモン剤を投薬しなければなりません。急性の状態の場合は、注射や点滴をしなければなりません。体調を維持するためには、生涯にわたり投薬が必要になってきます。
副腎皮質機能低下症の有無を調べるには、血液検査、特殊な血液検査、超音波検査、レントゲン検査などが必要です。
主な症状
食欲が落ちた、元気が減った、体重が減った、吐く、下痢をする、水をよく飲む、尿の量が増えた など
犬ちゃん、猫ちゃんの定期健康診断(1日ドック)のお知らせ
- 予約制の犬ちゃん、猫ちゃん1日ドック
動物たちは人間よりも早く年をとります。たとえば、6歳の犬ちゃん猫ちゃんは人間で言うと約40歳、11歳だと約60歳くらいです。
統計的に6、7歳を過ぎると色々な病気が発生してくる動物たちが増えてくるようです。
病気の早期発見のためにも6歳以上の犬ちゃん猫ちゃんは年に1、2回の定期健康診断を受けながら、健康状態を把握していくとよいでしょう。
定期健康診断として「犬ちゃん猫ちゃん1日ドック」は朝連れてきて頂いて、夕方お帰りになることができます。
1日ドックのセット検査内容は、次の6項目です。
●診察(視診・聴診・触診)
●血球検査、血液生化学検査(基本的に肝臓・腎臓・膵臓)
●レントゲン検査(胸部2枚、腹部2枚)
●心電図検査
●尿検査
●糞便検査
必要があれば追加検査も可能です。(もちろん、相談しながら追加いたします)
お迎えの時に結果をプリントして詳しく説明いたします。
- 血液検査のみなどの単体検査
健康状態を知るためのご希望の検査はご予約なしで随時受け付けております。
お申し込み方法&お問い合わせ
- 「犬ちゃん、猫ちゃん1日ドック」はお申し込みフォームorまつうら動物病院へのお電話(0467-57-5512)へお願い致します。
- 「単体の検査」はご予約の必要はありませんので、お気軽にご来院ください。
- その他、何でもお気軽にご相談くださいね!
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